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小児整形小児整形

小さなお子さんは、ケガをしても痛みやしびれなどの症状や、痛みの場所をうまく伝えることができないので、親御さんとしては不安になることがあると思います。

また、痛みなどの訴えがなくても、気になることはないでしょうか?
乳児検診で股関節の動きが悪いなど指摘を受けた
背骨が曲がっている、もしくは学校検診で側弯症と指摘を受けた
姿勢が悪い
腕を動かさない、痛がる
夜間などに成長痛を訴える
偏平足が気になる
O脚やX脚が気になる
歩き方が気になる

このような症状がありましたら受診をお勧めいたします。
当院の「小児整形外科」の治療方針
① どんな些細なお悩みもご相談にのります
② お子さんを丁寧に診察させていただきます
③ 親御さんが気になることを分かりやすく説明し、安心していただけるよう心がけます。

小児整形外科で取り扱う主な疾患

スポーツによるケガは大きく二種類に分けることができます。

先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)

大腿骨が骨盤から外れている(脱臼)状態です。出生時にすでに脱臼している状態だけではなく、出生後にも脱臼することがあります。股関節は体重を支え、歩いたり走ったりするために重要な関節で、股関節脱臼をしっかり治さないと、将来、痛みや歩行困難を起こし、骨切り術や人工股関節手術が必要となる可能性があります。
発症頻度はおよそ1000人に1〜2人で、女の子は男の子の7〜8倍多く発生します。

原因
多くは脱臼しやすい素因をもった子どもが、おむつ替えなどで脚を無理に伸ばした状態で固定されるために起こると考えられています。また子宮内で胎児が殿位(膝を伸ばした姿勢)だった場合に起こりやすく、母親や祖母に股関節脱臼の既往がある子どももなりやすいとされています。
症状
開排制限(股の開きが悪い)が代表的です。おむつ換えの時などに母親が気づく事もありますが、乳児健診のときに両足の開き具合を調べるため、健診で指摘されることもあります。
足を伸ばしたときに太もものしわの数が左右で異なる、両膝を立てると膝の高さが違うといった症状で気づかれる事もあります。初期に診断がついていないと、歩き始めてから足を引きずることに気づく場合もあります。
診断
診察をおこなった上で、レントゲン検査やエコーで確定診断を行うことができます。
治療
完全脱臼や外れかかった亜脱臼は、生後3〜4か月頃からリーメンビューゲルという専用のバンドで治療します。この治療でも、脱臼が戻らない場合は、入院し牽引療法や手術による整復(脱臼を治す)が必要な可能性もあります。

ペルテス病

股関節の血行障害により、大腿骨の骨頭が一時的に壊死を起こす病気です。3〜6歳ころの男の子に多く見られます。大部分が片側ですが、両側に起こる事もあります。

原因
血行不良の原因はわかっていませんが、喫煙世帯に多く、受動喫煙との関連が指摘されています。
症状
股関節の痛みで足を引きずります。少しずつ症状が出現するのが特徴です。進行すると、股関節の可動域制限も出現します。
診断
レントゲンでは、発病から1か月ほど経過すると大腿骨の丸い骨頭がつぶれて見えます。しかしながら、発病初期での発見が難しいため、ペルテス病を疑ったら早期診断のためMRI検査をお勧めします。
治療
1年半~2年程度で自然に壊死部が回復しますが、可能な限り骨頭をつぶさないで治す必要があり、早期からの治療が重要です。骨頭免荷や骨頭の求心性を保つため、外転免荷装具を用いた装具療法をおこないます。運動障害がある場合は、牽引治療や手術が必要となる可能性があります。

単純性股関節炎

突然、歩行できないほど股関節が痛くなることが多く、頻度の高い疾患です。4〜6歳頃に多く、風邪をひいたあとなどに発症することもあります。

原因
風邪などが先行することが多く、ウィルス等に対するアレルギー反応が原因ではないかと考えられています。
症状
急に股関節が痛くなり、歩けないことがあります。年少児では膝の痛みを訴えることもあります。痛みが軽く歩ける場合にも跛行が見られます。
診断
子どもの股関節が痛くなる疾患は、化膿性股関節炎やペルテス病、年齢が高い場合は大腿骨頭すべり症など、後遺障害を起こす可能性のある疾患があり、これらの疾患と見分けることが大切です。
股関節に炎症が起こっている状態について、関節の可動域(動く範囲)などの臨床所見で診断可能ですが、他の疾患と見分けるためにX線写真、血液検査、MRIが行われます。特に、関節の中に膿がたまる化膿性股関節炎は、放置すると重篤な後遺障害を残す可能性が高いため、疑わしい場合は関節液を採取して判断します。
治療
多くの場合、安静にすることで2〜3週間で自然に治ります。似た症状として細菌感染による化膿性股関節炎があります。化膿性関節炎は早期の診断が必要で、抗生物質の治療や手術が必要となる可能性があるので注意が必要です。

環軸関節回旋位固定

急に首が痛みを伴って傾き、戻らなくなる状態です。通常傾く方向の逆の方向に顔を向けます。
風邪などの後や、急に振り向いたときなど首を動かしている間に起こることが多いです。

原因
第1頚椎が第2頚椎に対して回旋した位置で戻らなくなることで起こります。子どもは、第2頚椎の、第1頚椎を乗せている部分の傾斜が強く丸みを帯び、この部分が不安定なため、子どものみに起こると考えられています。
症状
強い痛みを伴って首を傾け、傾けた方向の反対に、顔を向けた状態で首が動かなくなります(cock-robin姿位)。
診断
問診やレントゲン検査で診断をおこないますが、CT検査で確定診断をおこないます。
治療
軽い症状の場合、特に治療の必要はなく、2~3日で治ります。1-2週間以上症状が改善しない場合は、入院し牽引治療を3週間程度行います。難治性の場合にはハローベスト固定などを行う可能性があります。

先天性内反足

生まれつき足が内側にねじれ、足の裏全体が内側に向いている状態です。出生後、すぐに分かるため、産科医から整形外科医に紹介されることが多いです。約1000人に1人の割合で発生し、男の子に多くみられます。

原因
体内での発育異常や圧迫などが挙げられていますが、定説はありません。
症状
かかとが内側に傾く内反と、足の前半分が内側に曲がる内転、足の先が下がっている尖足があります。
診断
視診、触診の上、X線検査や超音波検査で確定診断します。
治療
当院では、米国アイオワ大学のPonseti先生により開発されたPonseti法による治療を行っており、生後出来るだけ早期から始めることが理想的です。また、根気よく長期にわたって続けることが大切です。
まず、医師が足の形を矯正する徒手矯正の後、ギプス固定を週1回程度行い、徐々に矯正していきます。矯正が進んだ時点で、両足を固定する装具(Foot abduction brase)を装着します。
多くの場合、最後の矯正ギプス固定の前に、局所麻酔を用いてアキレス腱皮下切腱を行います。

内反足はその後も成長期間中は再発する傾向があるため、変形再発防止のため、装具は長期にわたって使用します。再発した場合は変形に応じたて再度矯正ギプス治療、アキレス腱皮下切腱が行われたり、腱移行などの手術が行われることもあります。